青山フラワーマーケットで。
人はなぜお祝いに胡蝶蘭を贈るのだろう?というNHKの番組(link)のなかで、又吉直樹が三島由紀夫の「獣の戯れ」の一節を朗読していた。
「その薄紫を刷いたペタルと、黄いろの地に紫の斑点を散らしたリップも共々に、何だか、美の病気ともいうべきものに罹った風情を見せていた。洋蘭には多かれ少なかれ、そういう感じがあった」
ランを「美の病気」と形容するところがいかにも三島由紀夫ですね、という感じで、テロップもその箇所だけ赤く強調。
たしかに三島由紀夫は耽美な作家だけれど、一方で、花にあまり馴染みのない人には聞きなれない「ペタル」と「リップ」という単語を説明なしに使うところもまた氏の特徴なんじゃないかと思った。
三島由紀夫はペダントリーよりなによりボキャブラリーの人だと思う。
ところで番組を見るまでこの小説をずっと「ケダモノの戯れ」だと思っていた。
「けものの戯れ」と読むのが正しかったみたい。

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