2021/04/18

チューリップ


 今年の春は何回も "春の嵐" が来て(いまも強風が吹いてる)、ひとつ前の記事の白いチューリップは風が吹く前に切って飾ったから元気な状態だったけど、今回の紫の花はかなりよれよれ。

とりあえず一輪、先週の白い花と一緒にベースに飾ってみる。

    ※    ※

今年になって grief dramaという表現を知り、この数年、自分が執着していたドラマの総称はこれだったのか...と思った。簡単にいうと、家族や身近な人を失い、遺された人がそこから立ち直るドラマのことである。

日本語で grief drama に相当するフレーズはたぶんないと思う。「喪失と再生の物語」とでもいうか。でも grief dramaのようなネーミングのスッキリ感はない。「泣ける話」とか「感動ストーリー」みたいな漠然とした説明で、他のものと明確な区別をされていないと思う。

この数年で読んだり見たりしたグリーフ・ドラマの要素が強い作品。

ウィリアム・H・メイシー「君が生きた証」
ジャン=マルク・ヴァレ「わたしに会うまでの1600キロ」
ショーン・レヴィ「あなたを見送る7日間」
フランソワ・オゾン「彼は秘密の女ともだち」
ヨアキム・トリアー「母の残像」
西川美和「永い言い訳」
ジャン=マルク・ヴァレ「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」
デヴィッド・フランケル「素晴らしきかな、人生」原題は COLLATERAL BEAUTY
オリヴィエ・アサイヤス「パーソナル・ショッパー」
松永大司「ハナレイ・ベイ」
ケネス・ロナーガン「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
ジュリアン・バーンズ「人生の段階」
シーグリッド・ヌーネス「友だち」
湯浅政明「きみと、波にのれたら」
パブロ・ラライン「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」
コルネル・ムンドルッツォ「私というパズル」
ヤマシタトモコ「違国日記」

この中でどれかひとつを選ぶなら「人生の段階」。リストにして気がついたんだけどジャン=マルク・ヴァレの映画が2本ある。この監督は何かこだわりがあると見た。ソナーリ・デラニヤガラ「波」もそのうち読んでみたいと思っている本のひとつ。


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