2018/09/15

ミニバラ

中道通りの花屋さんで。

花びらをめくってもめくっても花芯の見えないバラの花を、扉をあけてもあけても無限に部屋が続くヨーロッパのお城にたとえた開高健のエッセイを思い出して、
花を正面から覗きこむように撮ってみた。


今週は新国立劇場に「出口なし」を見にいった。
哲学者であると同時に劇作家や小説家でもあったサルトルの戯曲の舞台化。
「地獄とは他人のことだ」という劇中のセリフが作品と独立してよく語られていることを考えると、サルトルの代表作といってもいいかもしれない。

窓がなく明かりを消すこともできない部屋から出ることのできない三人の男女が、そこで永遠の時間を過ごす話。
その部屋とは地獄であり、つまり三人はすでに死んでいるのだけど、三人ともそうは感じさせない生々しいキャラクター。
三人の俳優さんのうちのひとりは大竹しのぶで、外国の映画スターにたとえればメリル・ストリープ級の女優さんを小さな劇場で見ることができてとても楽しかった。

しかししかし、それとは別に今回のお芝居でもっともインパクトがあったのは、
舞台装置が、天井から床までの真赤なカーテンと白黒の床、つまり「ツインピークス」の赤い部屋をそっくり再現していたこと。
その大胆としか言いようがない引用の仕方は、スピルバーグの最新作「レディプレイヤー1」で「シャイニング」のオーバールック・ホテルが大々的に引用されていたのを彷彿とさせるものがあり、もし終演後にティーチインがあったならそのことについて質問したい、とそんなことさえ思ってしまったのだった。

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