中道通りの花屋さんで。
松と金の枝がさりげなく新年を迎えている。
チューリップは白だけでなく赤や黄色やピンクから選べるようになっていてまるで童謡の歌詞のようだった。
先日は横浜美術館に石内都の個展を見にいってきた。
老人の裸体、女性の身体についた傷跡、原爆で死んだ人の遺品などの写真が引き伸ばされてずらーっと並ぶなかなかハードな写真展だった。
石内都は遺品を写したシリーズが有名。
フリーダ・カーロの遺品を写した作品は1年前に資生堂ギャラリーでも展示され、ドキュメンタリー映画にもなった。
遺品というのは、事件に巻きこまれて血まみれだったりボロボロだったりすれば別だけど、これは誰それの遺品ですと説明されなければただの古着や古道具だ。つまりそれ自体に意味はない。案外ニュートラルなんだなあと展覧会では感じた。
遺品というと映画でおかしかったのがフランソワ・オゾン監督の「彼は秘密の女ともだち」。
妻を亡くした青年が、奥さんのワンピースを着て小さな娘をあやしているうちに女装癖が開花してしまう。
あとラース・フォン・トリアーの甥という人が監督した「母の残像」という映画。
有名なフォトグラファーの女性が亡くなり、3年後に回顧展が開かれることになる。その準備で遺品を整理することになり、息子(20代後半)が母の部屋に入り、クローゼットの服を手にしたとたん一瞬匂いをかぐ。
そうそう、反射的にそうしちゃうよねと思った。でも何年もたってるからその人の匂いなんかもうしないのだ。
来年はよい年でありますように。

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