いつでも売っているのでかえって買わない花。だけどきょうは買いたい気分だった。
デリーラという種類。
カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞した。
映画にもなった「日の名残り」を読んだのは20世紀のことなのでそれについて書くのはそれこそ日の名残り的な回想になってしまうわけだけど、
老人が車で目的地に向かうという話の枠組みがベルイマンの「野いちご」と同じであることや、
最後に目的の人物に会うプロセスが漱石の「明暗」と重なること、
緊迫感とユーモア、人生に対する臆面もない肯定、
それらことごとくがツボにはまり、
読み終わって幸福感に包まれた(笑)記憶がある。
翻訳の土屋政雄の名をおぼえたのもこの小説。
エンディングの3ページくらいを書き写したテキストファイルはいまでもパソコンのハードディスクにある。
誰かに会いに行く話、という形式は「わたしを離さないで」でも踏襲されていて、著者はそれが得意なのかも。

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